最初のオルド
オルド・オード。
それは界洋における『抹消』の概念を司る上位存在、ロードの一柱。例えるならなんだろう、龍とか………怪物、とか?
記憶を覗き、その存在を抹消する。
能力は縁を伝い、人から人へ伝染していく。
『記憶を抹消するのだから、何にも残ってはならない。』
執念すら感じる程徹底的に、ありとあらゆる存在から、たった一手で大手をかける。
『感染記憶消去』と名付けられた彼の能力は、やがて魔法と認められた。
そんなオリジナルにはアホみたいな手癖がある。
手放せなかった、あるいは消化しきれなかった記憶を核に己の分霊を作り、異世界へ放逐する癖だ。
───────自分もそうして作られた分霊の一つだ。
だから当然、生前の記憶を知っていた。
無責任な話だった。
心を無視して勝手に動いた。土台無理な夢だった。そんなんだから、あの最後だ。
その時ちゃんと終わっていればよかったのに、温かい春の記憶にすがりついて、もう一度を願った。
馬鹿馬鹿しい!
「ぼくは、そうはならない。」
「ボクはオリジナルじゃない。ボクはボク。」
「名無なんだから。」
「お前が嫌うものこそを愛して、お前が得られなかった未来にたどり着いてやる」
ああ、そうだ!
古い暗闇なんて忘れてしまえばいい。ボクにはその力がある。
分霊はオリジナルの要素を元に作られる関係上、ある程度彼の能力が付随している。ボクの忘却は内側を向いているから……『自己記憶消去』と言った所だろうか。
能力を使って、自分の正体を忘れてしまおう、隠してしまおう!
思い出そうとしてしまった時はまた忘れてしまえばいい。
そうして、オルドオードは己の過去を消却した。
その結論に至った、全ての思考ごと……
それは界洋における『抹消』の概念を司る上位存在、ロードの一柱。例えるならなんだろう、龍とか………怪物、とか?
記憶を覗き、その存在を抹消する。
能力は縁を伝い、人から人へ伝染していく。
『記憶を抹消するのだから、何にも残ってはならない。』
執念すら感じる程徹底的に、ありとあらゆる存在から、たった一手で大手をかける。
『感染記憶消去』と名付けられた彼の能力は、やがて魔法と認められた。
そんなオリジナルにはアホみたいな手癖がある。
手放せなかった、あるいは消化しきれなかった記憶を核に己の分霊を作り、異世界へ放逐する癖だ。
───────自分もそうして作られた分霊の一つだ。
だから当然、生前の記憶を知っていた。
無責任な話だった。
心を無視して勝手に動いた。土台無理な夢だった。そんなんだから、あの最後だ。
その時ちゃんと終わっていればよかったのに、温かい春の記憶にすがりついて、もう一度を願った。
馬鹿馬鹿しい!
「ぼくは、そうはならない。」
「ボクはオリジナルじゃない。ボクはボク。」
「名無なんだから。」
「お前が嫌うものこそを愛して、お前が得られなかった未来にたどり着いてやる」
ああ、そうだ!
古い暗闇なんて忘れてしまえばいい。ボクにはその力がある。
分霊はオリジナルの要素を元に作られる関係上、ある程度彼の能力が付随している。ボクの忘却は内側を向いているから……『自己記憶消去』と言った所だろうか。
能力を使って、自分の正体を忘れてしまおう、隠してしまおう!
思い出そうとしてしまった時はまた忘れてしまえばいい。
そうして、オルドオードは己の過去を消却した。
その結論に至った、全ての思考ごと……