Eno.998 《蛇神様》ノイの日記

蛇の独白55

船に辿り着いた直後、すぐに意識を手放していたらしい。
夢を見たような気がする。ほんの少しの……瞬きの夢を。
内容はほとんど覚えていないが、少なくとも悪夢ではなかった事だけは覚えている。
ならばきっと、それで良いのだろう。気持ちが少し、温かい。

クローブが我のために、足つきのそりを作ってくれた。
本当ならば車輪も付けたかったそうだが、それでもここまで作り上げた、その行動力は賞賛に値する。
……痛みには慣れている、といっても、永続的に激痛いたみを感じるのは流石に苦しいな。
クローブのそりに身体を預けた事で、どうにか船まで辿り着く事ができたと言っても良い。

そして、ようやく精神感応テレパシーも再び使えるようになった。今更も今更過ぎるが!