ハーフエルフが勇者PTに入る理由
魔王軍から勇者のPTに参加する者は、決して多くない。
それは敵愾心からというよりも、魔王への忠誠心や魔王軍での役割が理由だろう。
けれど、そんな中ハーフエルフは勇者PTで力を振るうことを選んだ。
大した理由があるわけじゃない。
ただ、戦いが終わった後のことが、少しだけ、不安だったのだ。
戦う力もなく、一般的には魔族でさえない自分の、唯一の特技さえ必要とされなくなった、その先が。
魔王はハーフエルフを、決して冷遇することは無いだろう。
魔王の娘も、側近も、四天王も、共に戦った魔王軍の戦友も。
それどころか、戦うことに長けていた魔族よりむしろ、生きやすいかもしれない。
それでも、
自分は不要なのだと、そう自分自身で感じてしまうことが、恐ろしかった。
ならば、人間やエルフの世界に戻ってはどうか?
特別な力など必要ない世界へ、平凡であることが愚とされない世界へ。
……きっと、それも難しい。
故郷を捨てたハーフエルフが、今更、あんな世界に戻ることなんて、出来るはずもない。
それが我儘だってことは、自分でも分かっていたけれど、ハーフエルフは自分自身を好きでいたかった。
それはきっと、勇者PTに入ることを決めた理由の一つだっただろう。
それは敵愾心からというよりも、魔王への忠誠心や魔王軍での役割が理由だろう。
けれど、そんな中ハーフエルフは勇者PTで力を振るうことを選んだ。
大した理由があるわけじゃない。
ただ、戦いが終わった後のことが、少しだけ、不安だったのだ。
戦う力もなく、一般的には魔族でさえない自分の、唯一の特技さえ必要とされなくなった、その先が。
魔王はハーフエルフを、決して冷遇することは無いだろう。
魔王の娘も、側近も、四天王も、共に戦った魔王軍の戦友も。
それどころか、戦うことに長けていた魔族よりむしろ、生きやすいかもしれない。
それでも、
自分は不要なのだと、そう自分自身で感じてしまうことが、恐ろしかった。
ならば、人間やエルフの世界に戻ってはどうか?
特別な力など必要ない世界へ、平凡であることが愚とされない世界へ。
……きっと、それも難しい。
故郷を捨てたハーフエルフが、今更、あんな世界に戻ることなんて、出来るはずもない。
それが我儘だってことは、自分でも分かっていたけれど、ハーフエルフは自分自身を好きでいたかった。
それはきっと、勇者PTに入ることを決めた理由の一つだっただろう。