Eno.1032 アリアンロッドの日記

8日目_4

ミサくんがまた起きてきて、西三君に驚く一幕。皆、結構兄弟が多いようだね。人類が発展するほど、出生率は下がっていくものの筈だけど……。
西三君の世界はその辺りが崩壊したことで前提が変わったとか、あるのかもしれない。

帰還方法についての話題もあったね。『異なるものは、元いた所へ』。願えば帰れるのか、或いは道だけが繋がって、自力で移動しなくてはいけないのかはわからなかったけど。後者なら逆に、それぞれの世界に寄り道、をしていくのもいいかもしれない。

それで話題になったのが幸実ちゃんの世界、出身国が「日本」ではないらしいこと。テックレベルは情報化社会相当なのは間違いなさそうで、文字も同じ。しかし貨幣が違い、世界地図がわからないようだった。
国旗すらわからない、というのは妙だった。まだ確認中で、これは憶測だけど……

幸実ちゃんの“世界”は、星の形をしていないかもしれない。両親がいて、学校があって、暮らしている街があって。それだけで完結した、小さな世界かもしれない。

そんな中でも興味深い単語が聞けた。エアレイド。うん、どう聞いても宇宙怪獣のことだ。それとヒーローや魔法少女なるものが戦って、これを撃退しているニュースが出ていたらしい。

……もしかして、幸実ちゃんの世界って。
他の世界では創作とされている、子供用番組の世界そのものなのかもしれない。私も、旧文明の遺物の1つとして、そのような映像作品を少し見たことがある。
設定されていない範囲は、存在しない。もしそうなら、国旗すら知らないという事態に説明がつくかもしれない。前述の小さな世界、というのも矛盾しない。