Eno.545 夢飼いの日記

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ようやく救助船に乗り、長いようで短かった、7日間過ごしたあの島を脱出した。
プリン・ア・ラ・モー島にも、苦労もしたが世話にもなり、愛着を感じた部分は大きい。
あの島は、そして船に乗り遅れた人たちは、どうなるのだろう。
最低限動けるだけの処置はしたようなので、彼らの選択が招いた結末、ただそれだけだ。
ただ、あの島や彼らが、再び姿を現し、何とか生き抜いてくれることを願っている。

この海域はあらゆる世界に繋がる次元の狭間のような場所で、
この船は"海"を介して世界を渡れる特別製なのだそう。
私と似た性質を持っている。興味深い。ぜひ話を聞きたいところだ。
時間を見て、船員に話を聞きに行くとしよう。

私が帰る場所というのは、どこの世界なのだろうか?
あの白く凍った愛すべき世界?
それとも兄弟たちの元へ?
どちらもまだ帰る時ではない。
滞在記録のある別の世界を指定しよう。
それから、少し休憩を取って、再び旅に出なくては。