Eno.1073 府高木 西三の日記

まだまだ盛り沢山

 アリアンロッド様曰く、ちびっこの世界は、所謂ニチアサの「オリジナル」では無いかの事。大幅に省略しているが、なるほど確かに、と思える推測だった。
 いやー、世界の端、しょとー、ってのが何か分からないが、諸島か? それより先に行ったら落ちるとか、方角と数字で住所が決まってるとか、平面世界っぽい要素はあったが、なるほどなぁ。
 ま、ちびっこはちびっこだ。ちゃんと送り届けなきゃなってのはそのままだし、島で一緒に過ごした仲間で友達なのは変わらん。
 それを言ったら俺だって現代社会の陰で活動する陰陽師だぞ。そんなもん、小説とかのキャラクターとして見るなら、手垢で元が見えなくなるレベルのテンプレだろうが。

 そんで、前から言ってた空の旅。本来の姿に戻ったドラゴンのねーさんこと龘子とうこ様の背中に乗って空を飛ぶっていうの。あれもやってた。
 半日離れれば力も戻るらしい。なるほど。
 ……自分で飛べることを言い訳に、俺は残ったが。
 流石に恐れ多いわ。表面の態度は気安く維持してるが、本物の神格相手だぞ。
 その人柄と島での生活を共にした仲間ってのは変わらんが、それはそれこれはこれだ。

 で、楽しそうな声を響かせながら結構な速度で、それも急旋回やらを含めて飛び回る様子を見ている間に、ナイフが打ち直された。
 ガラスの方な。誰が作ったかが大事だし、そもそもあの島の素材で作られてる。その時点で既に十分だったんだが、精霊の沽券に係わると言われてしまった。
 んでもって、その権能で形が変わって戻って来たんだが……かっけぇ!!!
 ガラスはそのままうっすら橙色が乗ってて、形もアーミーナイフみたいになってる。手になじむ感覚はそのまま、神秘の力が強まってる。たぶんこれ儀式でも使えるぞ。使わんが。
 ……何か材料に、あの岩場から出る時に削れた欠片を使ってるとか聞いたから、もう、マジもマジの神器なんだよな、これ。
 手と声が震えないようにするのに全力だったよ。無邪気にはしゃぐのも本心だったが。

なお詳細
 ガラスの即席ナイフを“打ち直した”もの。定義上は流体に当たるとはいえ、加熱以外で現実的な塑性を持たない筈のガラスがアーミーナイフ状に加工されている。光に透かすと透明なガラスに、ごく僅かに橙色が差す。
 この橙色は神なる者やそれに連なる者を構成する物質「神性の結晶マテリアル」の薄膜であり、その薄皮一枚がガラスを破損から保護し、衰えない切れ味を齎している。マテリアルは特定の加工を施すことで“完全な剛性”を獲得するため、特定の扱いをしない限り、何とぶつけても刃こぼれ1つしない、ということになる。
 文字通り神体でコーティングしたために、それが持つ神秘の力は元の比較にならない程になるだろう。


 んでそこから、その神体を構成する為に必須の物質、マテリアル、というものについて聞いたんだが。
 まぁ魂を、精霊の核を形作る為に必要なものだ。そこらに転がってる訳がない。あの島にも無かったようだし。

 と、思ったんだが。
 というか、思う所なんだが。

 …………実は、それっぽいものに心当たりが、あったりするんだよな。
※当方立方体の見た目は、FG〇のメ〇ンゼ〇ーとなります