Eno.793 ゼルカの日記

???

暗い部屋の中で誰かが足を鳴らし、爪を噛む音が聞こえます。

たまに不気味な笑い声と怒ったり泣いたりしてる声も聞こえます。



部屋を覗く?

本当に覗く???

おかしい。
トラウマになってるはずの彼奴の姿を出して喋りかけても
全く狼狽えなくなった。
それどころかもっと…諦めないようになった気がする。

もう私の魔術は効かないのか?
いや、それはない、あってはいけない、そんなことはない。
もしそんなことになったら
数年かけて考えた復讐が水の泡になってしまう。




『黒き戦士』よ…私はあなたに惹かれ、憧憬していました。
あなたの何処迄も見通す眼、竜の鱗も切り裂く剣、その強さに。

ですが、あなたは愛に溺れてしまった。
あの瞬間から、私の焦がれた戦士は死んだのです。

知っていますか。
愛はこの世で邪魔なものなのです。
愛を知った人間はおかしくなってしまうので。
これは弱い人間が求めるものです。
こんなものは、私の世界には要らないんですよ。
強い私にはいらない、強者の世界にはいらないものなんです。

故にあなたもそのせいで強さを失い、愚かな行為をしたのでしょう。

そんなもの残さずに、捨てとけば良かったのに。







あ〜〜私は諦めない、ぜっーーーたいに諦めない。
どんなに汚い手を使ってもお前らに復讐してやる。
私の憧れを奪った罪を償わせてやる。
まずはお前らが残したあの子…。

『ゼルカ』…お前の大切なものをまた消す。

でも、もう。


私が来た方が早い…?