それでも、
一面に、青色が広がっている。
太陽が水面に反射するたびに、眩暈がするほど眩しい。
海は、
海は広すぎて、ずっと見ていると心が押しつぶされそうだ。
俺が海を見ようとすると、異能が強く働いていたのは、
もしかしてこんな気持ちになってしまうからだったのか。

俺と風弥は、あの島が沈む7日間を生き延びた、ようだ。
思い返すと、生きるので精いっぱいだったかもしれないな。
でも、それが良かったのかもしれない。
久しぶりに出会ったって言うのに、
そんなお互いを許せる二人で良かったとも思う。
だから、俺はまだ人間らしく生きていけるんだと思ったとき、
そうしようと決めて花火を上げた夜、
自分たちがこれからも生きていけるんだと思ったとき、
心から声を出して、笑えたんだと思う。
船が揺れるたびに、心臓が動くのを強く感じる。
海ごと、身体の全部をかき回されている感じがした。
端的に言えばこれは船酔いだったと思う。

異能が働いていないうちに、
かんがえてしまいたいことは、全部考えてしまおうか。
「ご縁を大事にしなさいって言うでしょ」
親友の言葉を思い出す。
俺はこれから、どこに流れ着くんだろう。
望む世界の海へ、この船は連れて行ってくれるとも言っていた。
俺が望む世界は、じゃあどんな所なんだろう。
多くは、やっぱり望む気にはなれない。
俺はそれほど、偉くもないし何かを成し遂げたわけでもない。
せめて、俺と縁のある場所がいい。
俺のことを覚えていてくれている人がいるところがいい。
俺という一人は此処に有ったよ、と知っている人がいる場所。
風弥とまた会える場所なら、そこがいい。
風弥の『願い』を叶えられる場所になるから。
そんな場所が世界のどこにも、もう一つもないんだとしたら、
戻る先は多分決まっているだろうけど。
それでも、
ほんの少しくらいは。
『希望』を持って生きても、
誰も文句は言わないよな?
太陽が水面に反射するたびに、眩暈がするほど眩しい。
海は、
海は広すぎて、ずっと見ていると心が押しつぶされそうだ。
俺が海を見ようとすると、異能が強く働いていたのは、
もしかしてこんな気持ちになってしまうからだったのか。

「……」
俺と風弥は、あの島が沈む7日間を生き延びた、ようだ。
思い返すと、生きるので精いっぱいだったかもしれないな。
でも、それが良かったのかもしれない。
久しぶりに出会ったって言うのに、
そんなお互いを許せる二人で良かったとも思う。
だから、俺はまだ人間らしく生きていけるんだと思ったとき、
そうしようと決めて花火を上げた夜、
自分たちがこれからも生きていけるんだと思ったとき、
心から声を出して、笑えたんだと思う。
船が揺れるたびに、心臓が動くのを強く感じる。
海ごと、身体の全部をかき回されている感じがした。
端的に言えばこれは船酔いだったと思う。

「……」
異能が働いていないうちに、
かんがえてしまいたいことは、全部考えてしまおうか。
「ご縁を大事にしなさいって言うでしょ」
親友の言葉を思い出す。
俺はこれから、どこに流れ着くんだろう。
望む世界の海へ、この船は連れて行ってくれるとも言っていた。
俺が望む世界は、じゃあどんな所なんだろう。
多くは、やっぱり望む気にはなれない。
俺はそれほど、偉くもないし何かを成し遂げたわけでもない。
せめて、俺と縁のある場所がいい。
俺のことを覚えていてくれている人がいるところがいい。
俺という一人は此処に有ったよ、と知っている人がいる場所。
風弥とまた会える場所なら、そこがいい。
風弥の『願い』を叶えられる場所になるから。
そんな場所が世界のどこにも、もう一つもないんだとしたら、
戻る先は多分決まっているだろうけど。
それでも、
ほんの少しくらいは。
『希望』を持って生きても、
誰も文句は言わないよな?