Eno.165 冒険者ゼイルの日記

むかしむかし2

酒の魅力に気付かされたオレは町の酒を買っては飲んだ。
どれもすげえ美味かった。

止められそうになることはあったが、
オレは酒をいくら飲んでも、
悪酔いはしなかったのでそのうち止めるヤツはいなくなった。

金はすべてちゃんと稼いで買った。港町からほかの町への護衛の依頼も受けていた。
まだ冒険者じゃあなかったけどな。

町の酒をすべて味わったとき。
オレはこれで終わった、とは思わなかった。
むしろもっと他の酒を味わいたいと思ったわけだ。
どうしようかと思っていたら、立派な職業があることを知った。

それが「冒険者」だった。
一定の仕事を得ず、様々な依頼を受けて様々な場所へ行く者たち。
ランク付けをされ、ランクに見合った依頼を受ける者たち。
これだ!オレは冒険者になることに決めた。
冒険者になり、各地を渡り、各地の酒を飲む。
全部じゃなくてもいい。オレは色んな酒を飲みたいんだ味わいたいんだ

オレは漁師の仕事をしつつ、冒険者への準備をした。
そして2年前のある夜。こっそり故郷を出た。出て、冒険者ギルドがある街へと旅立ったんだ。

数か月後の冒険者試験に合格したオレは…本当に冒険者となったんだ。