Eno.1004 魔女の日記

世越学先進国・日本の某病院にて

「はいもしもし、こちら【プライバシー保護のため情報規制】病院。
外科の【プライバシー保護のため情報規制】ですが」

「……急患ですね、ええ。
患者の状態をお願いします、はい、はい……」

「救急病棟一つ、空いております。
いつでもどうぞ、ええ、10分後ですね」


「それでは、患者の無事を最優先で」


ぷつん。



「……きっかり1時間、よね。
長く、長く寝ていた気がするわ」
「……夢が、やけに現実的だったわ」

「それにしたってサバイバルの夢ってどうなのよ。
どうせ島国とかならバカンスの方がいいわ」
「……ん、」

ふと目についた、プロテクター。
眠る前はそこになかったはずなのに、


「……一度壊れてるのね、これ」
「まあ……世の中物騒だし、このくらいあっても」

「何故か、私のためのものという確信があるし」
持ち出す。



「あ? 寝たわよちゃんと1時間。
……は? もうちょっと寝ろって? 急患よ大馬鹿者」
「はいはい分かった分かった。
これが終わったらどうせ退勤よ、寝るってうるさいわね

「……機嫌、良さそうって?」

「バカじゃない。目の錯覚なのだわ」