帰路
――話にあった通り、水位は留まることを知らず、
あっという間に島の至る所へ海水が流入していった。
皆が知恵を出し合い、助け合い、思い思いの物を創造していったけれど
それも全て飲み込まれ、今や木々の一部が見えるだけとなっている。
全て、友人が話していた通りだった。
迷い込んだ島で、一週間活動した後、水底へと沈んでいく。
話半分でしか聞いていなかった光景を、私は今正に目の当たりにしている。
これがもし、助け合う気のない面子だったらどうなっていただろう。
物資の乏しい島で、争いが起きていたらどうなっていたのだろう。
魔力も制限され、ただの人間となった私一人では、きっと生き残れなかったと思う。
そんな中でも、この島に流れ着いた人々は、誰一人として嫌味をいう人は居なかった。
こんなにも人の温かさに触れられたのは、久しくなかった気がする。
島から脱出した友人の言ってたことは、全て本当だったんだ。
そこには誰もが平等で、互いを思いやる事ができていた。
知らない世界の人間でそれが出来たのだから、同じ世界で出来ないわけがない――
夢物語とばかり思っていた言葉も、今なら少し信じても良い気がする。
私も、帰ったらこの土産話を彼にしてあげなくちゃいけないわね。
其の上で、彼ともう一度、この島でのお話を、真剣に話してみたいと思う。
あっという間に島の至る所へ海水が流入していった。
皆が知恵を出し合い、助け合い、思い思いの物を創造していったけれど
それも全て飲み込まれ、今や木々の一部が見えるだけとなっている。
全て、友人が話していた通りだった。
迷い込んだ島で、一週間活動した後、水底へと沈んでいく。
話半分でしか聞いていなかった光景を、私は今正に目の当たりにしている。
これがもし、助け合う気のない面子だったらどうなっていただろう。
物資の乏しい島で、争いが起きていたらどうなっていたのだろう。
魔力も制限され、ただの人間となった私一人では、きっと生き残れなかったと思う。
そんな中でも、この島に流れ着いた人々は、誰一人として嫌味をいう人は居なかった。
こんなにも人の温かさに触れられたのは、久しくなかった気がする。
島から脱出した友人の言ってたことは、全て本当だったんだ。
そこには誰もが平等で、互いを思いやる事ができていた。
知らない世界の人間でそれが出来たのだから、同じ世界で出来ないわけがない――
夢物語とばかり思っていた言葉も、今なら少し信じても良い気がする。
私も、帰ったらこの土産話を彼にしてあげなくちゃいけないわね。
其の上で、彼ともう一度、この島でのお話を、真剣に話してみたいと思う。