妖精人生:手紙
開封済みの未知の箱に手紙が入っている⋯⋯
さむらいへ
城下町には大抵古本屋や、奥まった場所に本屋があることが多い。
珍しいものを見つけても法外な値段をふっかける奴は殴れ。
ピートへ
若いうちにいいものにたくさんであっておきなさい。フィクションかは問わない。
詩人と神官が勧めるカスの映画は見なくていい。特にサメもの。
アンへ
お前んちの仕送りとか貯金をぼくが勝手に色々やってたが改めて書類に残しておいたので
めんどくさくても目を通すように。多く残してやれなくてごめん。
詩人へ
どうにも生きづらくなったらシウさんを頼りなさい。ぼくの畑まで連れてきてくれる。
ローガーへ
勇者パーティ入ってたんですかかっこいい~とかいうメスには気をつけること。
プラムへ
花火を打ち上げまくったのは君だとわかっている。聖剣に免じて目を瞑る。
できるだけでいいから、ぼくのかわりに定期的にみんなに会いに行ってくれ。
イーサンへ
あとはセバスチャンにご祝儀を渡してあるので、どうにかして自分で掴み取れ。
王様を頼んだ。
神官へ
なったので隠したことは知っています。手間を省く努力を惜しまない姿勢は認める。
あまりアンに無茶振りしたりピートに意地悪するのはやめなさいお兄ちゃんでしょ。
七日間がんばっていたレポートはお祖父殿に渡すようにしているので、
帰ったら少し甘えてみたりするといいとおもう。
王様へ
いつかキミの元のぼくが買った家と畑の権利書が届くと思うので、
管理してくれると助かる。家の中にブドウの品種改良とか資料があるので、
めちゃくちゃでかくてツヤツヤのブドウの完成楽しみにしています。
またおいていってごめん。
セバスチャンへ
銀行に預けてあるので取り出しておいてください。鍵を同封します。
キミがいいと思うタイミングで渡してくれて大丈夫。
あと銀行の中にある小包はキミへのプレゼントだよ。
息子へ
バカへ。ユウへ。紋章を書き出して力尽きた文字。ブドウの文字。
古代語の書き出し。オイボレ、と書いてやめたもじ。
⋯⋯⋯結局、続く文字はなかった。