閉幕……本当に!

「……オレ達の修行の成果、見せるしかねえな」

「――フォルス! 全力でクイック・クアック!」

(残る木材幾らか拝借して束ねた筏。器用に引いて進んでいる)
……という事があったかもしれないし、無かったのかもしれない。
ともかく、なんやかんやで少年も無事無人島での暮らしを終え、数日後。久しぶりに背負うランドセルを置けば、ベッドの上に寝転がって相棒を掲げ。
「……へへ、まだ夢みてえだ……でも。夢じゃねえもんな」
ボディにある直しきれなかった細かな傷、それから自分で削り直した仮面。確かにあの島に自分と相棒は居て、戦った。
「荒れてるフィールドの波。読むのが一番の課題だな。それから、それから――」
しっかり向き合う一人と一匹。得たものはたくさん。
汚れた手、完全に綺麗にとはいかないけれど。この先も進んでゆくのだろう。
また、皆と楽しく踊れる日を夢見て。

(いつの間にか、寝息を立て始めた)