Eno.241 平木 夕真の日記

Paranormal activity

伝説のレジェンダリーアヒルグレートジーニアスデンジャラスレジェンドサバイバルピエルマルコ号に乗って、海を漂って何日か経ったある夜。

空からチカチカと、明滅する光が見えた。
人の可視光ではない。私への合図だ。

(今回は……ちゃんと来てくれたんだね。10日近く、待っててくれたのかな。)

光に吸い込まれるように、宇宙船に回収される。いわゆるアブダクションだ。
────帰っても落ち着く暇はない。急ぎでやる事がたくさんある。


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三等宇宙人に昇格して、船長となったお母さんと、いつもと変わらぬ感じのお父さん。
兄と妹、手の空いてる船のクルー……結構な人数で出迎えてくれた。



「……副船長、そんなに船長になりたい?」

かつて私が言った言葉通り、船長になって────
お母さんは地球上で約10日待つ権限を手にした。





『カティナ、お帰り。帰って来てくれてありがとう。』

「お母さん、ただいま────なんだけど、早速調べて欲しい事があるの。
 8年前の回収対象で、今動かしてる平木 夕真が回収直後か、
 今回の島に流された所からか……生き返ってるかもしれない。」



仕事モードへの切り替え"は"早いお母さん。
すぐに船長の顔になる。
それが喧嘩の原因でもあったが、今は頼もしい。

『それじゃあパーティーはその後にするわね。
 カティナはヘルスチェック後分離室に。ソフィアがついててあげて。
 私は分離室の操作に。もう一人操作の出来る人を連れて来て。』

微妙に改修の加えられた船内を進む。
シマでの生活の直後でイカダバトラーなんかもしたりしてヘルスチェックが通るかどうかは心配だったが、
割と毎日しっかり食べて休んでたので無事パス。
8年間連れ添ってきたユマの身体と、いよいよ別れを告げる。



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「……しばらくは半実体ぐらしか。」



同期解除後、すぐには私の元の身体に戻れない。
日帰りなら30分とかそこらだが、8年となると……2ヵ月はこの輪郭のぼやけた、半実体と言う形態でいる必要はあるだろう。

シマでのこの形態は今の自分の本来の姿を忘れないようにするためと、いざと言う時の身体保護のためのコーティングとしてフードに備わっていた機能によるものだ。


『いいニュースよ。
 分離後も自力呼吸はしてるから、気づくのは時間の問題だと思うわ。』
お母さんが駆け込んで来る。

「……してなかったら、私がもう一度入ろうかと思った。」




『へぇ。よほどあの星の事が好きになったのね』

予想外の反応。『入った所でどうするの?地球に帰る気?』とか言われると思っていたけれど。



そうかな………






「そうかも。」




\船長!カティナさん!ユマさん気付きましたよ!!/


母娘で顔を見合わせる。真っ黒けでちょっと驚かせちゃいそうだけど……


行こう。8年ぶりの再会に。