Eno.460 シンイリの日記

――の夢

「よう、聞こえるかい」

……おや。おかえりなさい。楽しめましたか。

「おう、おかげさんでありがとうな。
 でもおめーがいなかったからだいぶ苦労したぜ」

……そういうところですよ。テルルちゃんじゃないですけど。

「?
 まあ、あれだろ。必要なことだったんだろ?共鳴的な。
 ありがとな、おかげでめちゃくちゃたのしかったぜ。
 次があるならこんどはおめーもいっしょに、と思うけど」

それは難しいかもしれませんね。あの世界は持ち込みには厳しいですから。
ですが、はい。可能であれば。


「世界、か。寂しい世界、と記録にはあったけれど。
 住んでるひとがいなくてお客さんだけってのは……。
 ……テルル的にはどうなんだろな」

どうでしょう。わたしはテルルちゃんではありませんので。
気になるならあとで訊いてみればいいのでは。


「それもそうか、そうするわ。
 ほかにも流されてたやつらいるかもだしな。

 それで、今後はまたこうやって話せるのか?」

いえ。今回は『海開き』の影響ですので。ふだんは無理ですね。
それに、おそらくこの会話もあなたは忘れるでしょう。


「そうか。また家族が増えるかと思ったんだけどな。
 まあ、これからも頼らせてもらうから。今後ともよろしくだぜ、相棒」

――はい。あなたはそういうひとですね。
  今後ともどうぞよろしく。


「おう。んじゃおやすみ!またいずれな!」

はい。おつかれさまでした、おやすみなさい。



――まったく。もう少しいろいろ気にしてもいいのに。ですが、ええ、はい。
――あなたはそういうひとですね、――相棒。