Eno.616 Bの日記

これから先の事

蒼い海の石シーグラスを手に入れてから、自身の身体を含めて生まれ変わった気がする。

体内にあった爆弾は組織の制御を脱し、自らの制御内に収める事が出来た。

俺自身の命も風前の灯火だったが、空と海の続く限り、生命力は湧いてくる気がする。

とは言っても、俺は元戦隊員でも既に怪人の人間辞めさせられた身。

少なくとも人の世においては、相容れられない者。

であればこそ、俺にもやるべき事はある。

先ずやるべきは、赤渕ミスティレッドへ詫びる事。

次に、暗黒組織ダークマターを、俺の手で壊滅させる事。

幾ら、元の怪人ブレイバーが俺を導いてくれてたとしても、この姿にしてくれた礼と、仲間の仇の分はきっちりと返してやらないとな。


導いてくれたと言えば……

あの島で共に過ごした者達は、最早掛替えのない存在だ。

俺がこうしてブレイバーと共に在るのも、皆のお陰だ。

皆が居なければ、俺は何処かで爆散し果てていた事だろう。

ありがとう、皆。







さて、奴等を壊滅させた後は……どうしたものか。


もしこの海域みたいに、海が何処かで続いているのだとすれば……

皆に渡した蒼い海の石シーグラスの気配から、其々の海に渡る事も出来るかも知れない。

必ず出来ると言う保証は無いが……

新天地を探すのならば、その序でにやってみるのも良いだろう。


俺は、黒崎亮太郎ミスティブラックであり、ブレイバーであり。

みずの心を得た者、ミスティ・ブルー・ブレイバーだ。





ユーニス殿。

ニーディア殿。

ねこ殿。

船長殿。

ノア殿。

オルド殿。

インライ殿。

フィルマ殿。

皆、世話になった。


セツカ殿。

シィスシィル

新たな場所での幸を、見付けて貰いたい。


そして。

誰よりも勇者で在り続けた勇者、エルディスディータ

本来は墓まで持って行く話だっただろうが……

俺に話してくれたのは、本当に有難く思っているよ。


もし次に会う事があれば、その時は……

俺は歪み異物として、君の粛清対象になるのだろう。

ならば。

俺も全力で相手をしよう。

双方、歴史の土砂流に沈む精も根も尽きるまで。

俺達は互いに同族似た者、普通の世では最早生きられない者なのだから。