無題

「………、………、………」
船の上でのうたたね最中、脳裏に話しかけてくる声。
あたしの最初の、ちょっと変わったお友達。

「……あ。そーだ。あたし、あなたに頼まれてたんだったよね。
はい、これでいーのかな」
島の探索で見つけた物を、良くわからない空間に並べていく。
不思議な力を感じる結晶めいた石と、紫色の花弁の花と、古代からずっと生き続けてきた魚。
あの島と世界が近づきすぎないために、遠ざかりすぎない為に、探してほしいと言われていたもの。
……砂浜で目を覚ました時には、すっかり忘れていたけれど。

「透き通った青い石も見つけたんだけどー、これは友達と交換したやつだから。
あたしが持ってたいなー。ダメ?
あとこのお守りもー」
最初に探してほしいと言われたのは、さっきの三種類だけだったので、上目遣いに拝む。

「………、………、………」

「いいのー。やった、ありがとうー。
でもさー、すっごい大変だったんだかんね!あたし! 頑張ったんだから!
お礼に生クリームフランペチーノくらい奢って欲しいなー、なんてねだっていると。
夢の中なのに、また眠気が深くなっていった。