8日目_8
西三君から予想外の提案……というか、お願いが来た。モンスターから得られる(低質とはいえ)賢者の石が使えそうということで、それを持っていってくれていいから、助けてくれないかと。そのような話だった。
コユン氏族を思い出すな。私達は基本的に人間社会に深入りしないようにしているけれど、相手から踏み込んできて、妥当な利益や貢物と共に「願い奉る」とされると、断りきれない質でね。
後の交渉がスムーズに済むように転移魔術のマーカーを用意したり、彼の世界について色々と聞くことになった。転移装置でしか各街を繋げていないが、私達の道、である霊脈は存在することと、そんな状況であることから土地だけはあることが聞けた。私達を自己隔離、するための小さな街とかを作るのもアリだろう。
こちらからは労働力と戦力を貸し出せることを伝えた。戦力は言わずもがな……だけではなく、使役契約によって“奇跡”の行使を代行できることと、人型の個体であれば彼らの装備が流用できることも。
異世界交流そのものは、こちらにとっても願ったり叶ったりではある。新しい知見や、技術などを得られる機会だからだ。
かつて、星を枯らしてゆく人類を誅するためにトロンは生まれた。でも、5000年が経った今は事情が全く異なる。
現在の仮想敵は宇宙怪獣……そう、幸実ちゃんの世界と同じだ。
宇宙怪獣に対抗するためには、手段など選んでいられないんだ。こちらの世界にはヒーローも、魔法少女もいないからね。
そして、同時に懸念も伝えた。
私達精霊や下位種たる妖精は、人間の活動を眺めていると活性化する。彼らは寿命が短いからこそ忙しなく、その社会は目まぐるしく変わっていく。それは、本来永遠を生きる私達にとって凄い刺激になるんだ。
だが、生き物というのは堕落するもの。私達は望まれれば望まれるだけ、彼らに奉仕することができる。土塊から金塊を作り、様々な労働を過去のものにしてしまうことさえできる。だが、そうした社会は私達が見ていて嬉しいものではなくなる。頑張っている人間、その姿が好きなんだ。
これについては、異なるものを受け入れ「普通」にするのは、慣れてる、と。……それなら安心だ。今の天使達も、同じ理由で私達を締め出している。心配だったけど、そんな返事を心からできるなら、きっと大丈夫だ。
コユン氏族を思い出すな。私達は基本的に人間社会に深入りしないようにしているけれど、相手から踏み込んできて、妥当な利益や貢物と共に「願い奉る」とされると、断りきれない質でね。
後の交渉がスムーズに済むように転移魔術のマーカーを用意したり、彼の世界について色々と聞くことになった。転移装置でしか各街を繋げていないが、私達の道、である霊脈は存在することと、そんな状況であることから土地だけはあることが聞けた。私達を自己隔離、するための小さな街とかを作るのもアリだろう。
こちらからは労働力と戦力を貸し出せることを伝えた。戦力は言わずもがな……だけではなく、使役契約によって“奇跡”の行使を代行できることと、人型の個体であれば彼らの装備が流用できることも。
異世界交流そのものは、こちらにとっても願ったり叶ったりではある。新しい知見や、技術などを得られる機会だからだ。
かつて、星を枯らしてゆく人類を誅するためにトロンは生まれた。でも、5000年が経った今は事情が全く異なる。
現在の仮想敵は宇宙怪獣……そう、幸実ちゃんの世界と同じだ。
宇宙怪獣に対抗するためには、手段など選んでいられないんだ。こちらの世界にはヒーローも、魔法少女もいないからね。
そして、同時に懸念も伝えた。
私達精霊や下位種たる妖精は、人間の活動を眺めていると活性化する。彼らは寿命が短いからこそ忙しなく、その社会は目まぐるしく変わっていく。それは、本来永遠を生きる私達にとって凄い刺激になるんだ。
だが、生き物というのは堕落するもの。私達は望まれれば望まれるだけ、彼らに奉仕することができる。土塊から金塊を作り、様々な労働を過去のものにしてしまうことさえできる。だが、そうした社会は私達が見ていて嬉しいものではなくなる。頑張っている人間、その姿が好きなんだ。
これについては、異なるものを受け入れ「普通」にするのは、慣れてる、と。……それなら安心だ。今の天使達も、同じ理由で私達を締め出している。心配だったけど、そんな返事を心からできるなら、きっと大丈夫だ。