Eno.1073 府高木 西三の日記

海を抜けて

 長いと感じた船旅も、過ぎて見ればあっという間だった。
 まぁその間も色々盛りだくさんだったからってのもあるだろう。
 まさかあいつらのやらかしが役に立つ時が来るとは……若干複雑だな。いや異世界とはいえ、誰かが助かるならそれでいいんだが。
 ……帰ったら更に忙しい事になるのが確定したが、絶対に助かるのは間違いないしな。

 むしろあいつらからのちょっかい出しを厳重に締め出す方が大変だ。
 とはいえ、流石に大精霊、精霊の大集団が来るとなったら、狸おや、いや、ぬらりひょ……お偉方も本気出すだろ。
 いい機会だ。今でもうちの国に居る『精霊憑き』を狙ってるのは把握してんだぞ。
 いつまでも顔色窺ってると思ったら大間違いだからな?

 そんじゃ、ちびっこを送りに行く間に、もうちょっと報告書の下書き進めておくかぁ~……。