Eno.997 スタニスラヴァの日記

後日


お父様へ。

スーニャは今初めて来た街にいますわ。海のそばの街で、潮風が楽しい場所よ。
いつまでここにいるかは分からないけれどね!

ここに来る前は島にいたのよ。いろんな人や人以外が偶然遭難した形だったみたい。
あの島と今いるこの街は違う世界になるらしいわ。
お父様はきっとこう聞いてもよくわからないわよね?私もよ!
あの島と近くの陸地は同じ世界かと思っていたのに、違ったのね。不思議だわ。

カッとなって家を出たことは今は少し申し訳なく思ってはいるのよ。
けれどやっぱり、まだ納得できてはいないの。ちゃんと色々見て、考えてから帰りますわ。
どういう結論になったとしても、ちゃんと一度帰って話すから安心してくださいまし。

一人ではないから心配はしなくて大丈夫よ!


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筆が止まる。

「そういえば手紙ってどうにかして届けられるのかしら?」
「…わかりませんわね?」
「ううん、書くことが多いわ。あ!少なくとも1年は帰らないことは書くべきですわね!」

娘の旅路はまだ始まったばかりだった。