あの島と星の煌めきは、私の足跡

「ええと……うんと……ごめん、時間ちょうだい。
理解がちっとも追いつかないから……」

「自分がさっきまで知らない島に遭難してた……のは、わかる。
実際経験したことだし、証拠となる土産もあるし、
夢だとは思わないよ」

「……けど、なんで千草も同じような経験をしてるの……?」

「別に同じ島に流れ着いたわけでもないやでしなあ」

「それもそうだし……あと、こっちの時間はなんか全然進んでないし……」

「まあ行方不明の大事にならんかったやでは良かったやでけど〜」

「……なんで千草はその喋り方に戻ったの?」

「環が難しく考えすぎないためやで〜」

「ええ……?」

「……実際、考えても答えは出なくない?
謎の遭難、進んでない時間、確かにあるお土産……」

「ただ『そういうこと』だって割り切るしかないよ」

「……そういうもの?」

「そういうもの、だとは私は思う」

「それより、環は島でどんなことしたの?
……怪我はしなかった?ちゃんとご飯は食べた?
遭難者さんとは仲良くできた?」

「そ……それは私だって千草に聞きたいんだけど!」

「……ええと、そんなに大きな怪我も、事故もなかったよ。
ご飯だってなんとか食べてたし……」

「遭難者の人だって、みんな優しかったよ。
年上の人も年下の子もいたけど、みんなすごくしっかりしてて。
……優しい人ばかりだったから、いっぱい頼っちゃった」

「……そっか」

「そりゃあ良かったことやでねえ!環が楽しそうで何よりやでな〜」

「うん……あ、あとね、いっぱい資材集めて、
不思議な石を使って、ペンで想いを綴ったら……遺跡が出てきたんだ!」

「えっ 何の話やで?」

「わ、私でもよくわからないんだけど……とにかく箱がいっぱいあって、
色んな方法で開けたんだ。そしたら昔の記録がたくさん出てきて……」

「へえ……」

「じゃあじゃあ帰ったらそのこと含めて、
島であったこと色々聞かせて欲しいやで!」

「さぞ面白いことがたくさんやったやでろ〜?」

「! うん、千草が聞いてくれるなら是非!
きっとそれは……どれだけ話しても足りないくらいだし」

「……すっごく、楽しかったから!」