Eno.37 エデル・アロイメルの日記

再びの思い出

もう一度会おうと……いや、会えるようにと願った。

腕に通した祈りは、きっとそれを聞き届けてくれたのだろう。

たくさん話した。たくさん食べた。たくさん笑った。

帰りの路でも食べきれないくらい食べて、飲んで、また笑った。

多くの思い出を受け取った。それはオレの記憶と、両の腕で抱えている。

いつまでもこうしていたかった。別れに零すものもないが、寂しさは未だに慣れないから。

「いや……」


「大丈夫さ。きっとな」



ここで過ごした日々の記憶が、草原の只中でも独りでないことを思い出させてくれるから。

渡せるものだって渡せた。だからさよならよりも、こう言おう。

みんな、またいつか。