◆プロローグ
「うむ!見事に遭難したな!!」
部下と共に、南西地区『ヴィーシア』にて偵察と交渉をしに足を運んでいたが。
部下の特異体質である「迷子になると異界に迷わされる」という事象のせいで
この砂場へとたどり着くこととなった。
「しかし、この光景は懐かしいな」
島国はともかく、海は我の友である
ドックシープ科のクライネクルークと共に旅をした日々を思い出す。
あの時は、何もできずに、ただ、明日の食事を探す日々であったが。
「……さて、この島を脱出し、元の世界に戻るぞ」
今は、動く理由が、己にはあるのだから。