Eno.181 潮彩のリューカ

「強くなりたい」

わたしの地元では、リヴィラナはまさに無敵だった。
バトルに勝ってはわたしが調子に乗って、対戦相手を泣かしてはリヴィラナに怒られるまでが一種のルーティンだった。

わたしの身近においてはレベル1のヒュマモンはたくさんいるけれど、
レベル2に進化する個体はそんなに多くはいない。
特に、リヴィラナのように早くレベル2に到達するヒュマモンはとても珍しいらしい。

もしかしたらリヴィラナはこのままレベル3になれるんじゃないかと、わたしも他のテイマーも期待していた。
けれどリヴィラナにはそれ以上、進化の兆しを見せることはなかった。

せっかちなわたしは焦り始めた。
ヒュマモンテイマーが世界レベルで渡り合うなら、パートナーヒュマモンがレベル3になれなければ話にならない。
というのも、歴代チャンピオンはみんな、レベル3のヒュマモンをパートナーにしているからだ。

そこでわたしは心の中で、ある計画を練り始めた。