Day 1 am 4:00
無人の島の砂浜。
時刻は未明。太陽が目覚め、夜のとばりが払われ、少しずつ空が白みゆく。
きっとこれから百年先もずっと変わらぬ朝の光景。
然し。
はじめに見えたのは雲。
朝焼けを隠すが如く、長くたなびく雲の切れ端。
否、雲ではない。あり得ない。
"それ"は動いていた。殖えていた。ゆっくりと、およそ自然物と思えぬ速さで。
瞬く間に膨れ上がったそれはまさに雲霞の如き、
群れ。大群であった。
鳥だ。大小さまざまの。
色合いもさまざまな名前も知らぬ鳥の群れ。
狂ったように、あるいは導かれるように。
ひとつの大きな流れとなった"それ"は、そう時を置くことなくこの島にやってくるのだろう。
"それ"が島に齎すのは吉兆か凶兆か。
いまはまだ誰も知らない。
時刻は未明。太陽が目覚め、夜のとばりが払われ、少しずつ空が白みゆく。
きっとこれから百年先もずっと変わらぬ朝の光景。
然し。
はじめに見えたのは雲。
朝焼けを隠すが如く、長くたなびく雲の切れ端。
否、雲ではない。あり得ない。
"それ"は動いていた。殖えていた。ゆっくりと、およそ自然物と思えぬ速さで。
瞬く間に膨れ上がったそれはまさに雲霞の如き、
群れ。大群であった。
鳥だ。大小さまざまの。
色合いもさまざまな名前も知らぬ鳥の群れ。
狂ったように、あるいは導かれるように。
ひとつの大きな流れとなった"それ"は、そう時を置くことなくこの島にやってくるのだろう。
"それ"が島に齎すのは吉兆か凶兆か。
いまはまだ誰も知らない。