Eno.321 エヴァンジェリン

あらあら

あらあらどうしましょう。
目を覚ましたら砂浜に立っていましたの。

私は…そう、エヴァンジェリン。
…でも、私、以前に何をしていたのか記憶にないわ…
それどころか、此処はいったいどこなのか全く見当がつかない…

うーん…思い出そうとしても頭が痛くなるばかりですわ。
では偶然にもテントがありますので、ここで座ってのんびり考えましょうかしら。
暑い日差しに当たっても何も始まりませんしね。

不安なはずなのに、なんだかワクワクしてきましたわ!




…それに、どうやらこの島は私だけではなかったようです。
ラスティ様…ラスティさん、冒険者というお仕事をされている方だそうです!
冒険者…冒険者…言葉を聞くだけでとってもワクワクしますの!
こう、まるで…救世主のような、暖かさを感じます…何故かしら…?

でも、ラスティさんがいらっしゃると考えるととても怖くありませんわ。
…ここから出る時まで、どうかよろしくお願い致します。


エヴァンジェリン。