Eno.16 ミオソティス

【1 流れ着いたのは】


 不思議な島に流れ着いた。

 あの時、僕は確かに死んだと思っていたのに。
 何故か僕は生きていて、此処に居る。
 どうして? どうして、生きて。

 生きてしまったのなら、仕方ないじゃないか。
 絶対にみんなで帰ろう、此処を出よう。
 死ぬはずだった僕の運命は、
 変わってしまったみたいだから。

 メンバーはいっぱいいる。
 仲良く出来るかな、友達になれるかな、
 今度こそ僕は間違えないで済むかな?
 みんなが善いひとだって、僕は信じていたい。

──そしてどうか、僕を忘れないで。