Eno.181 潮彩のリューカ

武者修行

わたしが、10歳になる頃の話になる。

ねえ、リヴィラナ。わたし、リヴィラナと旅をしたいんだ。

「どこに行きたいの?」

えーとね。場所とかは特に決まってなくて……。
わたし、もっと強くなりたいから。いろんなところに行って、いろんなヒュマモンと戦いたいの。

「ふふっ、嬉しいわね。私もよ」

「……でも、あなたはまだ子どもよ? 修行の旅はまだ早いんじゃないかしら?」

もちろんわかってる。それでも、やってみたいの。
わたしは、ヒュマモンバトルの世界大会に出たいから。

「ふーん、世界大会かぁ。予選に出るだけでも大変だって聞くわ」

知ってるよ。だから、世界の舞台にふさわしいテイマーにならなくちゃ。

「仕方ないわねー。付き合ってあげてもいいけど、
 ちゃんと準備と計画をしていきましょうね」



わたしは「はーい」と答えて、リヴィラナと旅の計画を練ることにした。