Eno.591 クロディーヌ・シエレトワール

No,00_これまで の あらすじ

――前回。
―クロディーヌ・シエレトワール―の体感にして、大凡7~8ヶ月強くらい前の事。
暦上は夏、七夕の翌日辺りだっただろうか。

ひょんな事から、恩人にして友人姉貴分の1人である者と共に、異世界の無人島へナガサレてしまった。
幸い、其のシマには比較的大人数が其々の経緯でナガサレて来ており、協力の結果、7日間のサバイバルを生き抜き、生還を達成した。
娘は食事を怠りがちで度々(雛鳥の如く)餌付けされてたりしたが、まぁ其れは別の話。

帰還後、無事を祈っていた者達に暖かく出迎えられて――もとい。
2週間くらい時間をかけてスキンケアされたり美肌で有名な温泉に沈められ()たりヨガ教室を受けたり沢山の洋服を贈られたりして、なんやかんやで元の生活に戻っていった。
其の過程で知り合った御仁により『自身が膨大な魔力持ちである』事が判明し、以降は扱い方をマスターすべくイメトレから始めたりしているが、シマではウントモスントモ言わないので詳細は割愛する。

暦が変わり、年を越して。
友人姉貴分の1人は大学受験を乗り越え、無事に合格し。
天候や気温の乱高下に翻弄されながらも、すっかり春となり、年度の終わりと始まりを迎えようとしている今日此の頃。

娘もまた、高校2年へ進級し、いつも通りの日常を過ごす――



筈、だったのだが――?