Eno.112 【空繋ぐ機装魔導師】七曜

二年前の憧れ

 子供の頃、祖母がある戦士について話してくれた

 陽沈まぬ夜の先導者。彼はそう呼ばれていた
 祖母は嬉しそうに彼の事を話し、「また会いたいなぁ」とどこか寂しげに笑った

 どんなかっこいい子なのかな?
 どんなすごい子なのかな?
 その頃から私は戦士への憧れを持っていたのかもしれない

 それから数年後
 母さんが出るって言うから、こっそり着いてった
 マスター・・・・によく似た女の子を連れていた
 そこには過去の祖母もいた。時空のズレが発生してたみたいだ

 戦いに参加こそはしてないが、どの戦いも手に汗握る物だった
「……で、これがおばあちゃんの言ってた回か」
 過去の祖母が散り、その後に生まれた戦いがあった
 陽沈まぬ夜はそこにあった。とよく話してた

 それは、数十年焦がれるのも納得が行く戦いで
 その回を見てから、私は戦士への憧れを強く抱くようになった

 戦いの祭典でいつか私も戦ってみたい
 そんな夢をいつからか抱くようになって

 いつかは先導者の彼に直接会ってみたいと思うようになった

 ……あれ? 彼、よく見たら、