Eno.356 舟渡しのスティラムス

【第2章】逆境であれど、逞しく生きる者達

この地へと流れ着きしばらく経った。
拠点となる場を構えてくれた者が居たので、
此処を拠点としつつ遭難者達は安定した生活を送る為にも、
食料を確保しつつ、設備を整えていくのだった。
吾輩も狩猟に役立つ時もあるであろう弓矢を作製したり、
道具を作製するのに役立つであろうと思い、
狩猟した猪の皮をなめしたりしたのである。

…しかし、これらの活動がなかなかに難儀なのである。
彼方此方と動き回れば体力は消耗し…
そして安定した体調管理をするには木材などの資材が不可欠となる…
木材と食料が不足しがちな現状を見て、この均衡が難儀と感じている。
だが、生き延びたいという気持ちは此処の地に居る者皆同じであろうからな。
この者達と協力すればより生き延びやすい環境を作り出す糸口も徐々に見えるであろう…

…異国の地ではアヒルバトルなるものがあるのだな。
拝見していたが、なかなかに熱い戦いであったな…