Eno.53 ノア・イトゥドノット

5:疲れというものは[ネムレス]

何も体力とか身体的なものだけではない
精神的なものもある、要は精神こころ
極限や過酷な状況下に於いて
先行して消耗するのは精神こころと言っても過言ではないだろう
精神こころから感覚へ
そうして精神こころも感覚も磨り減らした先が我が身を顧みない無茶や無理という悪循環な行動を生むと
ネムレスは考える

其処に自己犠牲や責任の強さとか様々な要因が複雑に混ざってたりも有るんだろうけど…概ね無茶や無理をするのってそんな感じじゃないかな

本来ならばヒトを初めとした生き物はそういった状態になったならば何処かで身体が不調という警告アラートを出すのだけれど
それらを自ら無視し踏みにじりながら歩みを止めない存在も悲しいことに居るものなんだ

それで動けなくなったらどうなるか
周りがどう思うかをも知らずに


大局を見ず今ばかりを見ているんだと思うよ
余裕の無い者は何処かしらね
勿論、理由は各々にあるのだろう…それは仕方の無いことで
皆で帰る為に、大いに結構
自分も頑張らないと、それも大いに結構
けれど少しくらいは余裕のある行動も有ってもいいんじゃないかって思うのさ

私がノアという処刑人や無理をしてお疲れ気味な君達に幾度も休めと言っているのは
そう言うことなんだぜ?

[ネムレス]