Eno.612 ラスティ・ホール

初日

 昨日船の修理を手伝って海に投げ出されたとこまでは覚えてるんだが……ここはどこだ?気が付けばどこかの砂浜に流されていた。
 近くにあったボトルの手紙を見ると、ここは不定期に沈む島だとか?
 脱出するにしても、しばらく過ごす事になるだろうな。サバイバル生活の始まりだ。
 斧を作って砂浜から森へ行く途中で足跡を見つけた。辿っていくとエヴァさんという少女が居た。
 力仕事は俺が、頭脳労働はエヴァさんに任せることにして、まずは砂浜に木で拠点を作った。

 拠点に入りしばらく寝てから森で木を切り倉庫も建てた。
 活動してると腹も減るし喉も渇く。喉が渇きすぎて死にそうになってたところをエヴァさんに真水や道具を貰って事なきを得た。マジで助かった。

 次はコンテナだ!と俺なりに考えて金属素材を集める。途中水を作って飲んだりサメ解体して焼いて食ったりしながら必要分なんとか集めた。
 やっべ、また疲れ切ってら。とにかくこれで過ごしやすくなりゃいいが……。

 しばらくして、エヴァさんがトリを獲ってきた。
 えらく消耗してた様子だ。すげぇ頑張ったんだろう。この島は案外過酷だ。あまり無理しねぇでほしいが、何かに挑む楽しさもあるからな。近くで応援するくらいにしておく。
 更に話を聞いていると過去を思い出せねぇとか。てことは帰る場所もわかんねぇんじゃないのか?なにやら城に縁がありそうだが?