Eno.331 流月

セレクト・ウィズ・ハート2


同時刻 ■■■■より

『案外死なないものだね』

魔術師は問い、

『そうだな』

魔女は憂う。

『過労が問題のようだが』

『確かに故郷の村暮らしに似てるんだろうけどさあ……無茶し過ぎじゃね?』

『概ね、自分がやらなければ精神になっていると見える』

『ただの人間とそう変わらないんだったら尚更じゃんね』

『過労死する未来だけは避けたい所だね、君の尊厳のためにも』

『無茶の仕方くらい知ってるだろうから問題ないだろ』

『計画的に過労してるとでも?』

『仮に私ならそれくらいやるさ、やらないといけない状況なら』

魔女は一点の疑いなく確信し、

『それもそうか』

魔術師もまた、それを肯定する。

『さて、生きるか死ぬかの見どころだよな』

『君も酷い奴だ』