セレクト・ウィズ・ハート2
同時刻 ■■■■より
『案外死なないものだね』
魔術師は問い、
『そうだな』
魔女は憂う。
『過労が問題のようだが』
『確かに故郷の村暮らしに似てるんだろうけどさあ……無茶し過ぎじゃね?』
『概ね、自分がやらなければ精神になっていると見える』
『ただの人間とそう変わらないんだったら尚更じゃんね』
『過労死する未来だけは避けたい所だね、君の尊厳のためにも』
『無茶の仕方くらい知ってるだろうから問題ないだろ』
『計画的に過労してるとでも?』
『仮に私ならそれくらいやるさ、やらないといけない状況なら』
魔女は一点の疑いなく確信し、
『それもそうか』
魔術師もまた、それを肯定する。
『さて、生きるか死ぬかの見どころだよな』
『君も酷い奴だ』