Eno.434 エイリーク・N・A・ウエザラル

・・・・徐々に。

 
傍らに倒れていたコンラードは、何処かへ出かけて行った。

雨漏りのするテントの中・・・・ひとり、その事を知る由もなく
眠り続けている・・・・脱水と空腹で徐々に体力を失いながら。

コンラード・・・・もうひとりの『自分』・・・・『オリジナル』の
存在・・・・彼が再びこの場所へ戻るのかは・・・・今は、もう
分からない・・・・そう決して彼には分からなのだから。