頂上への道
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「――本邦頂点を決めるヒュマモンバトルが、いよいよ始まろうとしています!
世界大会への切符を手にするのは誰になるのか!?」
国の代表を決める戦いを予告するアナウンスが、首都のアリーナで高らかに響いた。
わたしはまたしてもガチガチに緊張し、リヴィラナにタオルで額の汗を拭いてもらっている。
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「そんなにたくさん汗流してたら、干からびちゃうわよ?」
それどころかわたしたちは、準決勝とその前の2回戦共にレベル3と戦い、奇跡的に勝ち抜いている。
やれ大番狂わせだの、期待の新星だの、そういった評判がいつの間にかわたしについてきていた。
リヴィラナはわたしたちコンビが出ている新聞記事を、嬉々として切り抜いて保管してくれているが、正直恥ずかしい。
対戦相手はマドレーヌ・レヴィンソンとその相棒ライノホーン。雷属性の草食獣型ヒュマモンだ。
リヴィラナは雷属性が苦手だ。同じレベルでの対戦でも勝率が低い。
誰が考えようとこちらが不利なのに、リヴィラナが落ち着いていられるのが不思議だ。
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「…………」
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「リラックスして████。あなたはとっても強いテイマーだもの」
今のリヴィラナは頼れる相棒というよりは、まるで母親みたいだった。
まあ、元から母親代わりみたいな存在だけれど……。
私は冷たい水を飲んで、アリーナのフィールドへと出た。
――――――
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――
わたしの読み通り、ライノホーンとのバトルは苦戦を強いられた。
必殺の稲妻攻撃が直撃しないようにリヴィラナを立ち回らせて、耐えるのがやっとだ。
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「まだ立っていられるのね。けど、そろそろ終わらせてあげる」
こちらも、これ以上持久戦を続けるのはごめんだ。
戦況をひっくり返せる、勝ち筋を見つけなければ!
その時、リヴィラナが言った。
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「████、私を信じて! 心を合わせるのよ!」
――そうだ。
この状況を打開する方法は、ただひとつ!
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「「ココロ・ユニゾン・エボリューション!!」」
リヴィラナの体が特徴的な光に覆われ、その姿を変える。
リヴィラナとしての名残を残しながらも、神秘的で美しい水竜がそこに現れた。
私が手に持つヒュマモンギアが、リヴィラナの新たな形態名をコールする。
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≪レベル3 リヴィエール≫