Eno.434 エイリーク・N・A・ウエザラル

・・・・・・・たゞひとり。


遂に彼の元にコンラードは帰ってこなくなった。

それでも、たゞひとり眠り続けるエイリーク。

この場所にはコンラード以外は誰も来ない。
この島に居る人達とは離れた場所に居るから
誰にも気が付かれる事は無い。

そう・・・・共に来た『ある青年』でさえも今の
彼等の状況など全く知る由は無いだろう。


そして穏やかに時は過ぎて行く・・・・海に還る
時が、たゞゆっくりと・・・・近づいてゆくだけ。