Eno.466 ヨッドラン

文化的な食生活を求めて

まずは救助の為灯台を。

それから森に風呂を。アイスクリームのために氷室を。

やるべきことを洗い出していく間は、脳みそも洗われていくような心地がする。

心安らかに救助を待つのだ。

救助……

私はどこに行くのだろう。
この島の現状は、やはり夢のように現実味は薄い。
それでいて確かに現実だとわかる。

だが、本当に?

それもやはりまやかしで、私が私でなくなるさなかに見ている幻なのではないだろうか。
私に帰るべき所はあるのか。
仮に、帰れるとして。
帰りたいのか、あの世界に。

嗚呼、酒が。酒が欲しい。私の洗われてしまった脳みそを、またどろどろに侵してもらわなくては。

生きられない。