~休題~
昔々、或る処に。
もうじき母親となる、大きなお腹の黒猫が居りました。
黒猫は、うんうん呻りながらも、無事、元気な子猫達を沢山産む事が出来ました。
どの子猫も、母親とそっくりな愛らしい黒猫……の、筈が。
たった一匹だけ、真っ白な子猫が産まれたのです。
母猫は、そんな真逆な我が子の様子を気にもせず。
子供全員を、それはそれは愛情深く育てようとしました。
しかし。
同じ様に産まれた筈のきょうだい達は、其れに納得出来ず。
自分達とは全く違う白猫を、次第に除け者扱いし始めたのです――
もうじき母親となる、大きなお腹の黒猫が居りました。
黒猫は、うんうん呻りながらも、無事、元気な子猫達を沢山産む事が出来ました。
どの子猫も、母親とそっくりな愛らしい黒猫……の、筈が。
たった一匹だけ、真っ白な子猫が産まれたのです。
母猫は、そんな真逆な我が子の様子を気にもせず。
子供全員を、それはそれは愛情深く育てようとしました。
しかし。
同じ様に産まれた筈のきょうだい達は、其れに納得出来ず。
自分達とは全く違う白猫を、次第に除け者扱いし始めたのです――