進化
……やった! わたしのリヴィラナが、レベル3に!!
最強となった自分の相棒の姿に、わたしは息を呑んだ。
会場のボルテージも、急速に上がっていく。
けれど、今は戦闘中だ。
ライノホーンとの決着は、まだついていない!
その後も激戦は続いたが、徐々にリヴィエールが優勢になっていった。
序盤の不利をもものともしない、パワーアップした相棒のすさまじいパワーに、
わたしはただただ魅せられていた。
ライノホーン、マドレーヌ、会場のみんな。全員目に焼き付けなさい。
これがわたしの相棒の、新しい技よ!
巨大な波がフィールドをまるごと飲み込み、観客席の一部もずぶ濡れにした。
勝負の結果は……。
その瞬間。会場のすべての人々が熱狂した。
戦いを終えたリヴィエールは、なんだかボーっとした様子だった。
長期に渡ったバトルと急な覚醒で、疲れちゃったのかな。
でも大はしゃぎするわたしを見ると、安心した顔をして、またぎゅっと抱きしめてくれた。
けどその時のリヴィエールの目が、どこか悲しみを帯びていたのは、なぜだろう……。
レベル3に到達したヒュマモンたちは、みんなそういう目になってしまう。
どうしてみんな、楽しそうな目じゃないのかな。
わたしが心配して、リヴィエールに声をかけようかと思っていると……。
リヴィエールは気丈に振る舞う。
けれど、彼らの目の意味をあの時までに理解できなかったことを。
わたしは今でも、後悔している。
最強となった自分の相棒の姿に、わたしは息を呑んだ。
会場のボルテージも、急速に上がっていく。
けれど、今は戦闘中だ。
ライノホーンとの決着は、まだついていない!
その後も激戦は続いたが、徐々にリヴィエールが優勢になっていった。
序盤の不利をもものともしない、パワーアップした相棒のすさまじいパワーに、
わたしはただただ魅せられていた。
「一気に決めるわ!」
これがわたしの相棒の、新しい技よ!
「「『タイダルウェーブ』!!」」
勝負の結果は……。
「――マドレーヌ選手のライノホーン、戦闘不能です!
████選手とリヴィエール、奇跡の逆転優勝ッ!!」
その瞬間。会場のすべての人々が熱狂した。
戦いを終えたリヴィエールは、なんだかボーっとした様子だった。
長期に渡ったバトルと急な覚醒で、疲れちゃったのかな。
でも大はしゃぎするわたしを見ると、安心した顔をして、またぎゅっと抱きしめてくれた。
けどその時のリヴィエールの目が、どこか悲しみを帯びていたのは、なぜだろう……。
レベル3に到達したヒュマモンたちは、みんなそういう目になってしまう。
どうしてみんな、楽しそうな目じゃないのかな。
わたしが心配して、リヴィエールに声をかけようかと思っていると……。
「……大丈夫よ、世界大会でもがんばりましょうね、████」
けれど、彼らの目の意味をあの時までに理解できなかったことを。
わたしは今でも、後悔している。