Eno.280 超散布意思

Day 2 pm 10:00

鳥散布種子は考えていた。


朝に囀り夜には眠ったように目を瞑り。
いのちという残り時間を削られながら、それはずっと思考を続けていた。


どうしてそれは生命を模倣しているのか。

どうしてそれは種子を撒こうとしているのか。

どうして種子でなくてはならないのか。

このまま座して消滅存在の死を待つつもりなのか。



やがてそれの出した答えは――。