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記録再生……


軍に入ってから、いろいろ友人や知り合いとか、いろんな人に会った。

レギン隊長は恩人だ。俺をあの燃える村から助けてくれて、あの子も解放してくれた。起こると怖いが、規律正しく信頼できる人だ。

カルナは、親友の一人。立場上上司にはなるけど、対等に話したり、教えたり教えられたり。表情は硬いけど、楽しい奴なんだ。

ヘラク師匠は……暑いけど、誰よりストイックで。よく焼肉に俺たちを連れてってくれる。


アガルタは変なヤツ。冷たいのに、よく組んだりして。

イーハはムードメーカーだと思う。うるさくてにぎやかで。

オフィは……俺たち同期の野郎には厳しい男好きだけど、でも、背中預けられる。


イヤなヤツとかもいるし、厳しいとこだけど……でも、楽しい。





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オフィが死んだ

原因は敵が悪あがきで放った大地魔法。その地割れに呑まれた。
その敵は、前に撃退したゲリラの一団に居た子供だったこと。俺たちが子供だからと躊躇して逃した、あの。


……あの時俺が、あと少し手を伸ばせていたら。
……あの時俺が、大地魔法を止めることができれば
……あの時俺が、敵を完全に無力化できていれば。

あの時俺に力があったら

……あの時俺が、追撃できていれば
……あの時俺が、説得できていれば
……あの時俺が、殲滅できていれば



俺に、力があれば



…………後悔だらけの人生だ。
まだ二十年も生きてない若造がそんなこと言うんじゃないと師匠には笑われたけど。


「我々は正義であり、我々は正義であらねばならない」――――レギン隊長の言葉だ。

その意味を、俺はまだ正しく理解できていない。
けども。けども。せめて。


せめて俺なりの正義ただしさを貫かなきゃ、みんなあのこに顔向けできなくなる。

だから。
















赤い影はあざ笑うのに


<i>記録終了