心に秘めた、ささやかな
某国の大会の代表になったわたしは、ついにヒュマモンバトル世界大会に出ることになった。
わたしは大きな船に乗って、初めて外の国へ行く。
途中、船酔いしたり事前インタビューを受けたりで大変だったけれど、
ニュースで自分とリヴィラナ――リヴィエールの記事を見る度に、気分はすっかり有名人だ。
ここに集まるテイマーとヒュマモンたちはひとりひとりが強敵だ。
それでも――わたしの願いが叶うまで、あと一歩。絶対に勝ってみせる!!
見ていて、母さん。わたし、世界で一番すごいヒュマモンテイマーになるんだから。
予選、一回戦、二回戦、準々決勝、準決勝。
――――――
――――
――
地方戦や国内戦を超える激しくも熱いバトルを勝ち抜いて、わたしたちはついに決勝の舞台へと出た。
私が破ったコンビはみんな、唯一無二の強い絆で結ばれていた。
国を背負って、自分の大切な願いを賭けて戦っていたんだ。
その想いも、わたしが受け継いでいく!
リヴィエールが言った。
「それは、内緒」とわたしは返した。何をするかは決まっていた。
わたしは母さんとリヴィと一緒に、いつまでもおだやかに暮らすんだ。
ホントは父さんも入れたかったけど、それはちょっとわがままかな。
話したらきっとありきたりだと笑われるだろうけど、わたしにとっては大切だから。
意を決して、決戦のバトルフィールドへと立つ。
苦手だったピリリとした緊張も、今ではいいスパイスだ。
深呼吸する。わたしたちは、いつも通りにやるだけだ。
――最後の戦いが、始まる。
わたしは大きな船に乗って、初めて外の国へ行く。
途中、船酔いしたり事前インタビューを受けたりで大変だったけれど、
ニュースで自分とリヴィラナ――リヴィエールの記事を見る度に、気分はすっかり有名人だ。
ここに集まるテイマーとヒュマモンたちはひとりひとりが強敵だ。
それでも――わたしの願いが叶うまで、あと一歩。絶対に勝ってみせる!!
見ていて、母さん。わたし、世界で一番すごいヒュマモンテイマーになるんだから。
予選、一回戦、二回戦、準々決勝、準決勝。
――――――
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――
地方戦や国内戦を超える激しくも熱いバトルを勝ち抜いて、わたしたちはついに決勝の舞台へと出た。
私が破ったコンビはみんな、唯一無二の強い絆で結ばれていた。
国を背負って、自分の大切な願いを賭けて戦っていたんだ。
その想いも、わたしが受け継いでいく!
![](https://www.rabbithutch.site/usagoya/picture.php?user=spherelord&file=Levier_Icon0008.webp)
「この戦いに勝って――願いを叶えたら、████は何をしたい?」
「それは、内緒」とわたしは返した。何をするかは決まっていた。
わたしは母さんとリヴィと一緒に、いつまでもおだやかに暮らすんだ。
ホントは父さんも入れたかったけど、それはちょっとわがままかな。
話したらきっとありきたりだと笑われるだろうけど、わたしにとっては大切だから。
意を決して、決戦のバトルフィールドへと立つ。
苦手だったピリリとした緊張も、今ではいいスパイスだ。
深呼吸する。わたしたちは、いつも通りにやるだけだ。
――最後の戦いが、始まる。