Eno.466 ヨッドラン

お湯を注いで三分


ラーメンが出来上がる不思議なカップの話。
連絡を入れて注文をすると、機械が届けてきれる“つうはん”。

この島に訪れて最初の二日は怒涛に過ぎて、あまり気にもしなかったようなことが、ふいに浮き彫りになる。

皆が皆、別の世界の住人なのだと。

この不可思議で奇妙な遭難という共同生活の終わりには、おそらく二度と会えない別れが来る。


人生とはそういうものだと誰かが言っていた。
出会いと別れ。
また会ういつかの訪れることは奇跡に近く。
二度と会うことはないだろういくつもの別れ。


だから酒が必要ではないか。