Eno.434 エイリーク・N・A・ウエザラル

雨の中。

 
森林の奥深く・・・・そこの人の目につきにくい窪みに
ソレは居た。

ずぶ濡れ・・・・擦り傷だらけ・・・・後頭部の『葉』は何者かに
食べられ減っているが・・・・まだ生きている。

とはいえ・・・・ここは屋根も何もない場所・・・・徐々に彼の
体力を削っているだろうか・・・・。

ただ幸いな事に眠り続けているため必要以上に消耗はしていない
らしい・・・・。

彼が此処へ引き摺られ来た痕跡は雨で殆ど消えているだろうか。


森の中は、たゞ静かに雨が降り続いていた・・・・。