Eno.328 天使グッドラック

使命と天啓

「…よ……天使グッドラックよ……」


「そ、その声は……プロデューサー!」


「落ち着け、幸運の天使よ。
 状況は把握しているな?」


「あ、ああ……。俺は無人島にいる。
 生き残り救援を呼ばなければならない」


「そうだ。その幸運をもって皆を救い、生還するのだ」


「お前は幸運の天使だ。人々を幸運で導くのが使命」


「……わかっているぜ。このヘイローに誓う……」



俺がプロデューサーにあのことを直談判した時も、こんな調子だった。
天使は人々を導くため、輝き続けることが使命。
幸運の天使である俺は、幸運を証明し続けなければならない。


「……はっ、夢か……」


「幸運の天使も楽じゃない。
 もうちょい頑張らなきゃな!」