Eno.433 コンラード・N・A・ウエザラル

晴れない空。

 

コンラード
「・・・・・・・・」



岩陰の人目のつかない場所に倒れている肉体・・・・そして
その側に『いる』目に見えない『何か』。





あー・・・・この雲の流れ的に再び雨が降るみたいだなぁ。
肉体に入っているなら恵みの雨って事で喜んでいた所なんだけどね。

こう曇り空を見ていると、思ったほど代わり映えが無くて正直
飽きてくるなぁ。

そろそろ青空の一つくらい拝みたい所なんだけどねぇ?

肉体の枷から離れてから・・・・苦痛も感じないから最初は楽だなぁ
って・・・・思っていたけど・・・・如何せん刺激が無くなったから
おもっくそ暇なんだよなぁ・・・・この状態でも睡眠がとれたら、また
違った結果になるんだけど・・・・いやぁ誤算だったなぁ。

下手に肉体から離れれないし・・・・困ったもんだね。
こう・・・・何か触れたり出来れば、また違うんだけどねぇ。

あ~あ・・・・こう何か天気でも何でも良いから刺激的な事が起きない
かなぁ?




誰の目からも視えないソレは・・・・有り余る暇な時間を持て余しながら
晴れない空を見上げては文句を言うのであった・・・・。