Eno.16 ミオソティス

【6 嵐のあとに】


「……僕に出来ることを、
 少しずつ、探していくよ」



 僕なりに頑張ろう、無茶はせずに。
 嵐の後には、穏やかな心があった。

 「愛されたい」渇望のようなこれも、
 きっと、きっと、癒える日が来るから。
 信じているよ。

 生きていくことを、
 人を殺したことへの贖罪とさせて。
 お父様、僕は、簡単にはそちらへ行かない。

「…………」