Eno.53 ノア・イトゥドノット

12:私の此から名乗る真名は[ネムレス改め---]

"リシアンサス"
其れがミオが私の為に考えてくれた名前

「……あなたのお陰で、
僕は死なずに生きていける。
未来への希望を持てた、感謝してる」
そういった感謝と希望を込めての名前だそうだ

「"ミオをついぞ愛すことも憂いも悲しみもしなかった何処までも薄情な家族や国の犠牲なんぞ馬鹿げている"という理由からの略奪だったのだけれどね…」


まあ、此処まで徹底的に貴方を不要と断じた国だ
自分が奪って愛しても文句は言わないだろうさ、と
"まあ、言わせる気もないし仮に何らかの偶然で関係者に出会い
実力行使に出るようならばひっそり始末しておけば良いか"


しかし"リシアンサス"…ふふ
とても良い名前じゃあないか?

「今日から私の名前はネムレス改めリシアンサス
改めて宜しくだ、ミオ」



もしも分からないことが有れば教えよう
寂しさや悩みがあれば寄り添い、向き合おう
貴方を害するものあればこの腕で退けよう
私は 貴方を最後まで愛そう

此が私なりの"愛"だ

[ネムレス改め---リシアンサス]