Eno.612 ラスティ・ホール

3日目

 昼 エヴァさんの体調も回復したみてぇだ。正直ホッとした。この島俺達以外に人がいねぇ。つまり医者もいねぇからな……。
 それからエヴァさんが言っていたがそろそろ脱出を考えたほうがいいようだ。そういやこの島沈むんだったな。あぶねぇ、忘れそうになってた。
 しばらくは食料の他に資材集めをすんのがいいようだが、んー……考えるのは苦手だーーー!!
 それはそうと倉庫に蒸留器、作ってもらえて助かったぜーーー!!

 夕方 金属やらツタやら拾った。石臼が出来たぜ!
 ところで甘い味のする丈夫な草が気になってんだが、まあ挽いて乾かすよな!!
 甘い味のする粉が出来た!砂糖だ!!やったぜ!!!
 ……ここ数日マトモな甘いもん食えてなかったからな。コウミョウが見えたってやつだ。うへへへへ。

 夜 なんつーか、いい夢を見た気がする。
 それはそれとしてだ。倉庫を見ても水も食料も減ってねぇ!おそらくエヴァさんが食ってねぇんだ。こりゃあ、お互い遠慮があるのが原因だな?
 っつーことで勝手にあだ名で呼び合うことに決めた!これからはイヴって呼ぶ予定だ。俺はラスって呼んでもらえそうだ!
 それから、プリンやパンケーキを作ってくれるらしい。楽しみだぜぇぇ!

 あとは……イヴの帰ったあとだ。俺はこれからイヴのいた場所へ手がかりを頼りに会いに行かなきゃなんねぇ。
 これっきり会えねぇなんて、寂しすぎるからな。